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株式投資 Stock market
Level.5
株式投資 基礎知識

株のイメージ
「株はギャンブル」そんな昭和じみた言葉をよく耳にします。
しかし、日本経済の今までの歩みの中ではそういうイメージが植えついてしまうのも仕方がなかったかもしれません。
それと、デイトレードという取引スタイルが、メディアなどが前面に出して紹介していたことも要因の1つかもしれません。デイトレーダーという人たちがいますが、実際の株式投資の中で"賭け"の要素が強いのがそのデイトレードでしょう。
ただ、勘違いしないでほしいのは、株式投資=デイトレードというのは違うということ。
ここでは、一日に何度も売買を繰り返すデイトレードではなく、中・長期的な投資によっての資産運用を基準に説明をしていきたいと思います。
もちろんそれは、デイトレードをするにも役立つ事ばかり(株の基礎知識ですから)でもありますので、投資スタイルは気にせずに基本だけでも押さえておきましょう!

株式とは
株式とは、企業(株式会社)が資金調達のために発行する証券で、会社の権利の一部と引き換えに投資を募るためのものです。
資金調達には、銀行で借りたりすることも出来ますが、株式を発行して投資を募ると銀行で借りた時のように返済の義務が発生しません。会社は資金調達でき、株主は会社の権利の一部を保有することが出来ます。双方にとってプラスになる、この株式(株式会社)は資本主義最大の発明ともいわれているほどです。

株式市場
現在の株式市場はネットワーク化されており、以前までテレビなどで見られたディーラー同士の鉄火場のようなやりとりは今では見られません。
株券も電子化が進み、市場に出回る株券も姿を消すでしょう。取引のタイムリー化によって、外国人投資家や、個人投資家にとっても取引のしやすい環境になった事にあわせて、各証券会社も手数料の自由化以降、手数料を大幅に引き下げたりと、サービス自体が個人投資を重要視する動きも盛んです。
今や、投資家の約30%ほどが個人投資家による売買で成り立ってきており、外国人投資家の流入によってどんどんグローバル化もしてきています。
新興国に資金が流れ、「BRIC’s」と呼ばれる代表的な国々も急激な発展を遂げつつあるのは、皆さんもニュースで周知のところでしょう。現在では、ポストBRIC’sといわれている「VISTA」という国々にも注目が集まってきています。

株式投資への魅力
株式投資の魅力は様々あります。下に示した以外にも色々とありますが、主な要素をいくつか紹介していきましょう。
インカムゲイン 「配当」の事です。保有している株の企業が、その時の業績にもよりますが株価の数%を株主に還元してくれる制度です。
微々たるものではありますが、銀行に預けているよりは多くもらえるでしょう。
キャピタルゲイン 株取引のメインになる、差益の事です。買ったときの値段よりも高い値で売ったときに出る利益の事ですね。
株主優待 株を保有していると、なんと企業からプレゼントがもらえるのです!
例えば、製品・食事券・チケット・株主限定のCDなど、企業によって様々です。好きな企業の株を持つ魅力はここにもあります。日本のみのサービス。
株式分割 株は、たまに細胞のように分裂し増えるのです。もちろん自然にではなく企業が行います。分割されると株価も同じく分割になり下がりますが、実質の保有株式額には変わりありません。しかも、分割した株式の株価は、元の株価へと進む傾向もあるため、分割後に利益見込みが出来るケースが多いようです。
新規公開株式 IPOとも呼ばれ、新たに上場する企業の株を抽選で上場前に購入できます。
購入できると、上場した直後になかなかの確率で値上がりしています。抽選なので買える保障はありませんが、かなり魅力的です。
議決権の行使 株主総会で、会社の事業方針の決定に参加できます。
株式保有数によってなので、個人投資家にはなかなか影響させるのは困難ですが、権利があるというのには変わりありません。


株はセットで売っている
株は基本的には1株づつのバラ売りではなくて、1000株や1万株単位のセットで売っています。この単位を「単元」といいます。
単元×株価=購入価格となるんですね。ミニ株などでは単元が10株で買える場合もありますので、資金と相談しながらしっかり計算して買いましょう。


取引できる時間
株式市場が開いているのは午前が9時~11時、午後が12時半~15時(東証)です。
土日や祝日はお休みなので、取引自体はできません。ネットでの注文予約はいつでもできますので、平日昼間が仕事の方はネット予約で買いましょう。
携帯電話を使っての取引もできるので、仕事中にこっそり取引をすることも出来るでしょう。
僕は、職場が個人携帯の持ち込みが出来ないため、今は長期スタンスで取引をしています。

売買には手数料がかかる
株取引には、まず売買手数料がかかります。これは証券会社のメイン収益となりますが、1999年の手数料自由化によってネット取引の手数料は格安になりました。
そして、利益が出た場合には10%(所得税7%、住民税3%)の税金が引かれます。これは平成23年以降は20%になります。今はお得な期間ですね。
売買手数料 買う・売る両方に手数料がかかります。
税金 利益の10%が税金として徴収されます。
情報料やツールの利用料がかかる場合もありますので、取引の際は確認しておきましょう。

「指値」で買うか「成行」で買うか
注文には指値注文成行注文があります。
指値注文とは、「この価格で買いたい!」と注文する方法で、その金額で売ってくれる人がいないと買うことが出来ません。
成行注文とは、「いくらでもいいから、この株を買いたい!」と注文する方法で、現時点で買える一番安い価格での購入になります。
指値より成行のほうが優先で買うことが出来ます。どうしてもほしい株があるときは成行注文しましょう。

値動きの限界
日本の株式市場では1日に変動する株価の限度が決まっています。急激な急騰や暴落を防ぐためでしょうね。
これを制限値幅といって、この制限値幅限界まで株価が到達することをストップ高・ストップ安といいます。
基準株価 制限値幅 基準株価 制限値幅
~100円 ±30円 ~200,000円 ±30,000円
~200円 ±50円 ~300,000円 ±40,000円
~500円 ±80円 ~500,000円 ±50,000円
~1,000円 ±100円 ~1,000,000円 ±100,000円
~1,500円 ±200円 ~1,500,000円 ±200,000円
~2,000円 ±300円 ~2,000,000円 ±300,000円
~3,000円 ±400円 ~3,000,000円 ±400,000円
~5,000円 ±500円 ~5,000,000円 ±500,000円
~10,000円 ±1,000円 ~10,000,000円 ±1,000,000円
~20,000円 ±2,000円 ~15,000,000円 ±2,000,000円
~30,000円 ±3,000円 ~20,000,000円 ±3,000,000円
~50,000円 ±4,000円 ~30,000,000円 ±4,000,000円
~70,000円 ±5,000円 ~50,000,000円 ±5,000,000円
~100,000円 ±10,000円 50,000,000円~ ±10,000,000円
~150,000円 ±20,000円

取引価格単位
株取引では売買の時に指定する金額に規定があります。金額にあわせて指定できる単位があり、その刻みでの注文が基本になっています。これを呼値といいます。
例えば、40000円の株価の株を買う場合、50円単位で上下しますから、40080円などの注文は出来ません。
知らずに注文してしまうとエラーが出ますので、ある程度頭に入れておきましょう。まぁ、普通は指定しないような金額の刻みなので問題ないでしょう。
値段の水準 呼値の刻み 値段の水準 呼値の刻み
~2,000 円 1 円 ~3,000,000 円 1,000 円
~3,000 円 5 円 ~20,000,000 円 10,000 円
~30,000 円 10 円 ~30,000,000 円 50,000 円
~50,000 円 50 円 30,000,000 円~ 100,000 円
~300,000 円 100 円